まとめ:ほとんどのラボでは、義歯のケースは作業されている時間よりも待っている時間のほうがはるかに長いです。設計を1時間から数分に縮めても、短くなるのは能動的な1工程だけで、待ちはすべてそのまま残ります。まず工程と工程のあいだの空白を測ってください。納期が実際に居座っているのはたいていそこです。
義歯のケースは実際どこで時間を使っているのか
ケースの総時間を、誰かが手を動かしている作業時間と、待ち行列に入っているか医院からの回答を待っている待ち時間に分けてください。ラボのワークフローでは、後者のほうが大差で大きいのが普通であり、そしてほとんど測られていません。
最近完了した10件を取り、それぞれについて2つの時刻を書き出してください。ケースが届いた時刻と、生産へ回った時刻です。次に、誰かが実際にそのケースに費やした分数を合計してください。その2つの差が待ち時間であり、大半のラボにとってそれを初めて紙の上で見るのは居心地の悪い経験です。
待ちがたまる典型的な場所は次のとおりです。
- 誰かが開くまで、受け入れの待ち行列の中で。
- 足りない歯冠色や、結局届かなかった咬合採得について誰かが依頼元の医院に電話しているあいだ、設計の途中で止まって。
- その医院からの折り返しを待って。これは多くの場合、患者がもう院内にいない日を待つことを意味します。
- 先行のケースを処理しているデザイナーの待ち行列で。
- 別のジョブを流しているミリングマシンやプリンターを待って。
- 何かが戻ってきた後の2回目のレビューを待って。
ほかを触らずに設計だけ速くしたらどうなるか
待ち行列が移動します。ケースはより早くデザイナーに届き、より早く設計され、そして別のどこかでより長く待ちます。たいていは生産か、医院への折り返し待ちです。総納期は、1工程から取り除いた分数だけ改善します。そしてそれは全体のごく一部であることが多いのです。
これは待ち行列のごく普通の振る舞いであり、設計を速くすることへの反論ではありません。自分が何を買っているのかを知るべきだという主張です。ラボから出るまでに4日かかるケースのうち設計が45分なら、そこから40分を削っても、体感で速いラボにはなりません。処理能力の増えたデザイナーが得られるのであり、それはまったく別の理由で持つ価値があります。
この区別ははっきり言っておく価値があります。期待すべきものが変わるからです。設計を速くすると処理能力が買えます。待ちを直すと納期が買えます。ラボはしばしば前者を買い、後者が得られなかったと落胆します。
どの待ちから手をつけるべきか
建物の外の誰かに依存している待ちです。依頼元の医院が質問に答えるのを待って止まっているケースは、大半のラボで最も長く、最も制御しにくい待ちであり、確実な対処はただ一つ、そのケースが生産に入る前に質問しておくことです。
その待ちの背後にあるパターンは具体的で、繰り返します。情報が1つ欠けたケースが届きます。技工士がそれを開いて作業を始めるまで、誰も気づきません。ラボが医院に電話します。その時点で患者はすでに帰っており、回答にはカルテ、折り返し、ときには再来院が必要になります。
この連鎖のどこにも設計の問題はなく、設計の速さをどれだけ上げても触れられません。効くのは、ケースが届いた受け入れの時点で、医院が患者の来院をまだ覚えているうちに欠落を捉えることです。これが、作業台ではなくアップロード時に指示書とスキャンデータを突き合わせて確認する理由です。
自社のボトルネックを見つける簡単な方法
- 2週間、各ケースに4つの時点で時刻を打つ。受領、受け入れ完了、設計承認、生産へ送付。
- ケースごとに3つの区間を計算する。
- 総時間で並べ替え、最も遅い4分の1を見る。
- その最も遅い4分の1について、どの1区間が最大かを見つける。
- その区間が制約です。ほかの場所で処理能力を買う前に、そこを直してください。
2週間分の打刻で形は見えます。統計的な厳密さを求めているのではなく、3つの数字のどれが明らかに最大かを求めているのであり、それはたいてい一目で決まります。
設計を速くすることが買うべき正解なのはどんなときか
設計が本当に制約になっているときです。デザイナーが手一杯、いつまでも消えない滞留、残業が常態、あるいは仕事を断っている状態。そうしたラボでは、追加した設計能力はそのまま出荷ケース数に変わり、待ち行列の議論は逆向きに働きます。
その状況にあるラボはたいてい自覚しており、上の測定はそれを発見するというより確認します。設計の区間が3つのうち最大で、デザイナーに余裕がないなら、処理能力は正しい買い物であり、並行設計は、縮小する労働市場で採用せずにそれを得る一つの手段です。
重要なのは順序です。測ってから買う。先に測るラボは、ときに「高い対処法は必要だったものではなかった」と気づきます。ベンダーが1件の受注を失うことになっても、それは良い結末です。
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よくある質問
納期はどう測るのが正しいですか。
各ケースに4つの時点で時刻を打ってください。受領、受け入れ完了、設計承認、生産へ送付です。そのあいだの3つの区間が、時間がどこへ行っているかを教えてくれます。どの区間が支配的かを見るには、通常2週間分のデータで足ります。
歯科ラボでは通常、設計がボトルネックですか。
通常は違います。大半のラボで最大の単一区間は待ちであり、受け入れの待ち行列か、依頼元の医院からの回答待ちのどちらかです。設計は最も目に見える工程ですが、それは最も遅い工程であることと同じではありません。
作業時間と待ち時間の違いは何ですか。
作業時間は、誰かが能動的にケースに費やす分数です。待ち時間は、到着から出荷までのそれ以外すべてです。ラボは通常、待ち時間が数倍大きいことを見いだします。そして工程の変更に反応するのは待ち時間だけです。
受け入れ時に指示書の欠落を捉えると、本当に納期が変わりますか。
最も長い待ちが変わります。ケースが届いた当日に投げた質問は、依頼元の医院がまだその来院を覚えているうちに答えられることが多いからです。同じ質問を3日後に投げると、通常は折り返しが必要になり、ときには再来院も必要になります。